ブロックチェーンプラットフォームの違い、特徴を解説

困っている人「いろんなブロックチェーンプラットフォームがあるけど、それぞれの特徴をしりたい」
この疑問に回答します。
ぼくは、今までバイナンススマートチェーン(BSC)をメインに使っており、ほかのチェーンを使いたいなあと考えて調べた結果、この記事を見つけました。英語ですが、がんばって紐解いて自分なりに解釈していきます。
参考:レイヤー1プラットフォーム:比較のためのフレームワーク
Algorandの方も協力しているみたいなので、若干Algorandよりなデータかもです。

仮想通貨には左上Native tokensとかいているオリジナルコインと、法定通貨を担保にしているstablecoinsがあります。NFTsは、画像や音楽、動画などあります。今回は、一番下にあるスマートコントラクトプラットフォームの比較です。
スマートコントラストプラットフォームは現時点で100以上もできています。そのなかで生き残っているTOP30を発表します。

1位はなんといってもイーサリアム。2位はバイナンスなんですね。Polkadotは4位。Solanaは5位です。やはり扱うなら盛り上がっているチェーンを選びたいですよね。
どのようなメンバーが関わっているか。
Algorand

創業者:シルビオ・ミカリ

- 1983年以来、MITの電気工学およびコンピューターサイエンス学部に所属
- チューリング賞(コンピューターサイエンス)、ゲーデル賞(理論コンピューターサイエンス)、RSA賞(暗号化)を受賞
- 全米科学アカデミー、全米技術アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アカデミアデイリンセイのメンバー
- ローマ大学で数学のラウレアを、カリフォルニア大学バークレー校でコンピューターサイエンスの博士号を取得
CEO:スティーブキノス

- データセンターのリーダーとして認められているBladeLogic、Inc。の創設者
- Webホスティングおよびアプリケーションサービスプロバイダーの分野で初期のマーケットリーダーであるWebYes、Inc。の創設者、社長、およびCEOを務めていた
- マギル大学で文学士号を取得
COO:W.ショーンフォード

- LogMeInからAlgorandに加わり、グローバルマーケティング戦略、製品マーケティング、eコマース、コミュニケーション、ブランドリーダーシップ、需要創出を担当する最高マーケティング責任者を務めた
- 2018年初頭にLogMeInがJive Communicationsを買収するための統合管理オフィスを運営
- モニターグループのシニア戦略コンサルタントとして7年間を過ごし、1999年にUpromise、Inc。を共同設立
Avalanche

CEO:EminGünSirer

- コーネル大学のコンピューターサイエンス准教授
- AVAXを使用したコンピューティングプラットフォームに関連するプロジェクトの創設者
- 忘れられていた「レイヤー0」ネットワーク層の解決に焦点を当てている会社であるbloXrouteの共同創設者
John Wu

- AvaLabsチームの大統領
- 以前、SharesPost Digital Assets GroupのCEOであり、個人の株式やファンドの準拠したトークン取引を可能にした
- BlackstoneGroupが支援するグローバルヘッジファンドであるSureviewCapitalの創設者
- ハーバード大学でMBAを取得し、コーネル大学で経済学の理学士号を取得
Lee a. schneider

- AvaLabsの顧問弁護士
- EOSIOソフトウェアの世界最大のブロックチェーン開発者および著者であるBlock.oneのグローバルジェネラルカウンセル
- Appetite forDisruptionポッドキャストをTroyParedesと共催し、Chambers and Partners Fintech PracticeGuideの寄稿編集者
BINANCE SMART CHAIN

Samsul Karim

- BSCエコシステムの成長促進に貢献
- Ethereumの開発に携わっていた
- 元アラブ首長国連邦の教育機関向けハイテク企業ディレクター
Jeff Zhang

- BSCとEthereumのDeFiプラットフォームのコミュニティマネージャーチーフ
- 以前はBitSharesからフォークした分散型取引所Cybexのオペレーションマネージャー
ChangpengZhao

- 世界最大の暗号通貨取引所であるBinanceの創設者兼CEO
- Fusion SystemsGroupの元パートナー
- Blockchain.comの元開発責任者、およびFusionSystemsとBloombergでの以前の経験
COSMOS

Ethan Buckman

- インターネット生物物理学者、持続可能性実存主義者、そして平文伝道者
- グエルフ大学で物理科学の理学士号と工学システムとコンピューティングの修士号を取得
- Cosmos Networkのようなオープンな分散型ネットワークの研究、開発、促進を使命とする
Peng Zhong

- TendermintのCEO兼社長
- ユーザビリティ、アクセシビリティ、ブロックチェーンの安全性向上によるチームのメンター
- 持続可能なブロックチェーンビジネス構築について創設者に助言
Tess Rinearson

- Cosmosエコシステムの著名なInterchainFoundationCouncilメンバーおよびアクティブな開発者
- BFTコンセンサスエンジンであるTendermintCoreの開発を担当するTendermintのチームを率いる
- 複数のストレージとプロトコルの問題に取り組み、以前はMediumのフルスタックエンジニアだった
Ethereum

Vitalik Buterin

- Ethereumのホワイトペーパー著者、そして2014年からEthereumコミュニティ
- ブロックチェーンの主要な開発者であり、業界の思想的リーダー
- ビットコインのニュースと研究の出版物、ビットコインマガジンの共同作成者
Danny Ryan

- イーサリアム2.0の展開と実装のための主要なコーディネーター
- 2018年にイーサリアム財団に参加した元フリーランス開発者
- 4年間、プルーフオブステークとシャーディングの調査をした
Hayden Adams

- Ethereum上にある最大の分散型取引所Uniswapの創設者
- Uniswapは、1日の取引量で、最大の分散型取引所であり、Ethereum全体にあるガス代の20%を含んでいる
- 以前は、エンジニアリングシミュレーションを実行するSiemensのエンジニア
Polkadot

Gavin Wood

- イーサリアム財団の最初の役目を果たした最高技術責任者
- スマートコントラクトを作成するプロブラミング言語ソリディティについてEthereumのイエローペーパーで仮想マシンを定義
- 分散型エネルギーデータ交換プラットフォームであるGrid Singularの共同創設者
Robert Habermeier

- ティールフェローでありPolkadotの共同創設者
- ブロックチェーン、分散システム、および暗号学の研究開発の背景を持っている
- Rustコミュニティのベテランメンバーとして、彼は高度に並列化とパフォーマンスのソリューションを構築するために、言語の機能を活用することに焦点を当てている
Peter Czaban

- Web3Foundationの技術ディレクターであり、分散技術の次世代育成支援に取り組んでいる
- ベイズ機械学習に焦点を当てたエンジニアリング科学を学び、オックスフォード大学で修士エンジニアリングの学位を取得
- ッシュネットワーク、分散型知識ベース、定量的価格モデル、機械学習および事業開発に取り組んで、防衛、金融、データ分析の業界の仕事をしている
SOLANA

Anatoly Yakovenko

- SolanaのCEO兼共同創設者
- Dropboxのソフトウェアエンジニアは、分散システムと圧縮に焦点を当てています
- Mesosphereのソフトウェアエンジニア。分散オペレーティングシステムプロバイダー
Raj Gokal

- SolanaのCOOの共同創設者
- General Catalystに8年間投資
- 佐野を共同創設者として構築し、Omada Healthを製品ディレクターとして拡大
Sam Bankman-Fried

- FTXの創設者兼最高経営責任者
- Alameda Researchの創設者兼最高経営責任者
- 以前はジェーンストリートキャピタルのトレーダー
twitterのフォロワー数

それぞれのブロックチェーンコミュニティアカウントがどのくらいフォローされているのか表しています。コミュニティに力を入れているかで将来性があるのかわかるようになります。
フォロワー数をランキングにすると、以下の通りです。2021年11月4日時点。
- 1位:Ethereum 1,776,449
- 2位:BINANCE 1,377,948
- 3位:SOLANA 845,068
- 4位:Polkadot 815,623
- 5位:Avalanche 375,260
- 6位:COSMOS 237,817
- 7位:Algorand 174,865
Ethereumが圧倒的に多かったんですけど、BINANCEが追い上げる勢いで伸びています。SOLANAがPolkadotを抜いて3位になりました。個人的にBINANCEとSOLANE、Avalancheが勢いがあると思っています。
Native Tokenの展望

Native Tokenとは、ガス代にかかってくるトークンのことです。たとえば、Ethereumならば$ETH、BINANCEならば$BNBです。
供給量に上限があるのは3つです。
- Algorand 上限:100億ALGO
- Avalanche 上限:7.2億AVAX
- BSC 上限:2億BNB
BINANCEでは、すでに全数量2億BNBを発行しており、都度トークンバーンを行い、1億BNBにするとしています。なので、今後も価格は上昇します。
どのくらい資金が潤沢か

プラットフォームを運営する中で、すごく大切な要素が資金がどのくらいあるかどうかです。2021年6月時点での表になるので、そこから多少資金の調達具合が異なりますが、これはこれで参考になるでしょう。
SOLANAやPolkadotが突出して資金が潤沢です。これはかかわっている企業がレベチです。SOLANAは、DropboxやFTXと提携しています。Polkadotは、創業者がEthereumで活躍していた有名なGavin Wood氏ですもんね。
各プラットフォームがどのくらいのスペックで動いているのか

各プラットフォームがどのくらいのスペックで動いているのかを表しています。低いほど、維持する参入障壁が低くなります。なのでスペックが低いほど、より分散した構築になるということです。反対に、性能の高いスペックで動いているネットワークは、一定時間内に多くのトランザクションを処理することができます。
比較的高性能なプラットフォーム
- Solana
- Polkadot
一番高性能なのはSolanaです。CPU Cores(人間に例えると脳)が飛び抜けて高いです。RAM(同時に作業するスペース)もダントツに高いです。
比較的性能が低いプラットフォーム
- Algorand
- Avalanche
CPU、RAMも低くて、そんなにスペック必要ないんだな〜と思いました。それだけバリデーターが参加しやすいから、運営コストがかからないというメリットがあります。
バリデーターの上限は?

バリデーターとは、入力されたデータが仕様にそって適切に記述されているかを判断し、不適切な箇所があった場合にはエラーとして通知するソフトウェアです。
したがって独立したバリデーターの数が多ければ、より高いレベルの分権化が進むことになります。BSCが21しかバリデーターがないので、中央集権型ぎみです。EthereumやSolanaはバリデーターの上限がないので、より強固なセキュリティといえるでしょう。
バリデータの分布は?

Herfindahl Scoreは、ネットワークのバリデータの分布を近似的に表しています。スコアが低ければ低いほど、バリデーターセットが分散していることになります。一番高いのはBSCです。AvalancheやSolanaは分散していると考えます。
stakeするのにいくらかかるか

ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有することで、その通貨のブロックチェーンネットワークを管理することに貢献し、対価として報酬を得る仕組みです。
なので金額が高いほど、コストが高いことを意味しています。BSCがめちゃくちゃ高いですね。それだけコストがかかっているということです。まあ、BSCは収入も高くてけっこうお金持ってそうですが。
また、一番右のslashingは、罰則があるかどうかです。プログラマーがセキュリティ対策にミスったときに罰金を取られるんでしょうね。AlgorandやAvalancheは罰則なしです。
ネットワークをどのくらいで乗っ取れるか

ネットワークに賭けられた総額の33%を蓄積することができれば、誰でもネットワークを検閲して、取引の最終決定や合意を妨げることができます。ようは、下におおきいほど、ネットワークがどれだけ攻撃されにくいかを定量的に示しています。
AvalancheやEthereum2.0は、ものすごくセキュリティが高いです。反対に、BSCやCosmosは、他と比べて簡単に攻撃されますね。BSC心配になってきたなあ。。
ネットワークはどのように作られているのか

- Algorand
- BINANCE
- ethereum
- SOLANA
これらは1つのバリデーターセットと1つのブロックチェーンを採用しています。これは、チェーン上のすべてのアプリケーションが、チェーン上の他のアプリケーションと容易に相互作用できるので、エコシステム内にネットワーク効果を生み出すことができます。
1つのバリデータセットで複数のチェーン

イーサリアム2.0やPolkadotが採用しています。異なるブロックチェーンをつなげることができます。通常、ブロックチェーン同士でやりとりできないのですが、Polkadotやイーサリアム2.0は可能になります。
複数のバリデータセットで複数のチェーン

CosmosとAvalancheは、複数のバリデータセットと複数のチェーンをサポートするプラットフォームを採用しています。どちらのネットワークもブロックチェーンを作成して相互に接続することができるフレームワークを提供しています。
パフォーマンスの見積もり

TPSとは、「transactions per second」の頭文字をとったものです。大まかに訳すと、1秒あたりのトランザクション処理件数で、性能の高さをあらわしています。
最初みて驚いたのが、イーサリアムです。2.0になると20→100,000になってて、「すげー進化してる!」て思いました。これをみると、どのプラットフォームがどのくらいの性能なのかわかります。
SolanaとPolkadotがすごいですね〜。
どのくらいトランザクションしているか

各プラットフォームが毎日どのくらい処理をしているかを表しています。solanaは最初からめちゃくちゃ高いですね。1秒あたりのトランザクション件数が高いからでしょうか。
BSCがAlgorand、Ethereumを抜いているのは、DeFiの参入でしょうかね。BSCからDeFiを始めている人多いですもん。
送金額はどのくらいか

イーサリアムのネットワークでは、1日に数百億ドルの価値が取引されています。他のネットワークでは1日に数千万ドルから数十億ドルの価値が日常的に送金されています。
BSCは、1日のトランザクション件数は上昇しているのに、送金額はあまり変わっていないのをみると、ユーザーは動かしていないんでしょうね。ガス代($BNB)が上昇し過ぎて、あまり動かしていないのでしょうか。
ガス代の推移

イーサリアムの平均手数料は、過去1年間で68ドルにまで上昇しました。一方、AlgorandやSolanaなどの他のチェーンでは、10分の1から100分の1ペニーという低い手数料が常態化しています。手数料は、安ければ安いだけうれしいので、今後、AlgorandやSolanaが人気になってくるでしょう。
1日の取引手数料の総額

1日の取引手数料の総額は、イーサリアムとBSCでは、1日に数百万ドルの手数料が発生しています。他の多くのプラットフォームでは数百ドルから数千ドル程度です。
BSCは、上昇傾向なので、Solanaに挑戦しようかな。と思っています。
DeFiにロックされている推移

各ブロックチェーン上の資金がどれくらいロックされているかで、みんながどのチェーンでDeFiをしているのかがわかります。EthereumとBSCはすごく人気ですね。ただ、高い金額から下落しています。
SolanaやAvalancheは、まだまだロックされている金額が小さいので、伸び代があります。
おわりに
ネットワークアーキテクチャ、コンセンサスアルゴリズム、ネイティブトークンの設計など、スマートコントラクトプラットフォームを構築する方法は何百通りもあります。
今回の分析では7つの異なるプラットフォームを分析した結果、「1つのチェーンがすべてを支配する」という可能性はすべてを支配する1つのチェーン」を実現することは不可能に近いと言えます。実際、これらのプラットフォームを分析的に厳密に評価すればするほど、どのプラットフォームが長期的に成功するかを予測することは、困難であることが明らかになりました。
長期的に成功するプラットフォームを予測することは困難です。したがって、ひとつのブロックチェーンに集中投資するのではなく、チェーンの分散をしようと思いました。